COVID−19で命を落とされた方とご家族には改めてご冥福をお祈り申し上げます。
病院から搬出され火葬するまでに、家族さえも会うことができない、故人への想いが突然に絶たれ、目の前に死亡診断書と遺骨という形で現れる。
この深い悲しみはどこに向ければいいのでしょう。
とにかく、悲しすぎる。とモヤモヤしつつも感染予防しかやれることはない自分。
そんな中、
COVID-19感染症でお亡くなりになった方の葬儀を都との契約で担い、一時お預かり先として手をあげた「想送庵カノン」。
知ったのはお盆の時、契約が解除となり、ホッと一息していたとき、
知人のお声掛けで念願かなって訪問させていただいたときでした。
経営者の方は、公私共に心から敬愛していた方です。
都内でお亡くなった方達がゆっくりと時間を過ごせるように生まれたお部屋の中で、
尊厳を守られながらお過ごしになられていたとは思いもよりませんでした。
それを聞いたとき、なんてことだ!と。
適切な方法であれば、お別れもできる
と、ご遺族が対面できない中、ビデオカメラを回し、スタッフさんがお花をたむけ、お別れをしているシーンを配信してくださっていたとのこと。
その場に足を運び、心のこもったシーンを想うと、どれほど故人もご遺族も救われたことでしょう。
ありがとうございます。
そして、そのお志に力強さの中の優しさを想い、
こんな方達と出会うことができて、心から癒されてしまったのでした。
ご遺族のためのご相談も受けていたりと
全てはご自身のご経験とグリーフケアの大切さをわかっているからこそできたこと。
この記事だけでは語れないご苦労のなかでの笑顔は、
本当に素敵でした。