医療・介護の鍵diary

健育社代表がガツガツほのぼの医療介護を語るページ

意思決定 人生最終段階の医療

健康寿命からみた過ごし方とセミナー@Blue Ocean Cafeの思い出

以前、当方が「医療に効くエンディングノート」のセミナーを行っていた時代に使っていたのは2016年のデータでした。 令和4年の高齢社会白書が出ており、久しぶりに「平均寿命」と「健康寿命」についてのデータが更新されていました。 令和4年高齢社会白書か…

救急搬送からの…急性期は即決意思決定が必要であたふたした

初の救急搬送 とある事故に遭いまして、入院しています。 不幸中の幸にも脳や神経には大きな影響はなく、 骨折の治療(右足踵、くるぶし、及び右肩鎖骨)3箇所、当然ながらの打撲もろもろ。 冷静に色々とやっていたつもりではありましたが、 何よりも、抱え…

COVID19で亡くなった人への尊厳 ご家族への尊厳

COVID−19で命を落とされた方とご家族には改めてご冥福をお祈り申し上げます。 病院から搬出され火葬するまでに、家族さえも会うことができない、故人への想いが突然に絶たれ、目の前に死亡診断書と遺骨という形で現れる。この深い悲しみはどこに向ければいい…

本気の人生会議でCOVID19に向き合う 

東京都下や都市圏ではロックダウンに近づいている気配が感じられます。そして、医療介護従事者の現場の皆様、本当にありがとうございます。 エンディングノートを書いたり、セミナーに参加し真剣に自らの命の終い方を考えておられた皆様にお伝えしたいことが…

人生会議をするのは年末年始

振り返り未来を整える時期だからこそ 2019年の振り返り。 令和。今年は、「人生会議」の啓発元年でした。 いよいよ啓発の年になったけれど、国民視点はどうなんだろう? 定義そのものを含め、 相当の配慮が必要だと思っていましたが、 結果的には、2019…

患者さんのために涙を流す医師

患者さんのために涙を流す医師。 日常の中ではあまり出会うことはありませんね。 私が初めて出会った「講演の場で涙しながら語る先生」。 横浜の某クリニックのA先生。 在宅医療について医師と患者、家族の対話をどう記録に残しているかというお話だったのに…

人生最終段階の学びがあちこちで行われるようになった

人生会議という名になりましたアドバンスケアプランニング(ACP)。 ここ最近では、医療従事者の方の中でも次々とあちこちで広がりを見せるようになってきました。 この週末は第3回エンドオブライフケア学会が開催されています。 一般社団法人 日本エンド …

TOBIRAカードの開発ストーリー

地味にTOBIRAカードがポツポツと売れています。 ただのカードですが、ただではありません。 只者ではないことを証明したくて様々やってみたことを書いたら、 使っていただけるのではないかと開発ストーリーを記すことにしました。 今を思うと、結構大変でし…

死を対極的に感じている人たちの「まとめ」は一緒だった

数日の間に二つの意見を聞いた。 「人ってあっけなくあっという間に死んでしまうのよねー」 という言葉。 その方は共同で何かをやっていこうと企画し、組織し、実践へ向けて話をしてきたかたたちのうち、2名の方がここ数年であっけなく亡くなってしまった、…

人生会議の啓発が始まりました

厚生労働省は 2019年度に「人生会議」(アドバンス・ケア・プランニング)の啓発を行うとされていましたが、吉本興業様との啓発事業が始まったようです。 今回、色々な問題をはらんでいる話題の吉本興業様ですが、北海道では「みんわらウイーク」という…

医療に効くエンディングノート(人生会議とは)

表題の講座を毎月1回地味に数年間開催しております。 参加者の方は主に下記のような感じです。 1)医療従事者 →看護師さん、薬剤師さんが主 2)ご家族で人生最終段階が近いという方がいらっしゃる方 3)見送りを一段落して、リマインドを含め自分のことを…

人生会議のロゴマークが決まったようです。

人生会議 のロゴマークが決まったようです。 www.mhlw.go.jp 様々な意見がありますが、 「話すこと」 「知らせること」 の大切さについては納得しております。 これが広がることで医療や介護の現場がよりよくなり、 ご本人の最後まで生き切ることができれば …

エンディングノートに自分史や思い出を書くのですか?

「医療に効くエンディングノート」では、こんな図をいつも利用しています。 尾上正幸様より利用許可をいただき使用しています こちらは、2010年にエンディングノートを日本に初出版なさった方、とされる、 株)東京葬祭 尾上正幸様がご利用になる図を使用さ…

人生会議で話し合った後に一番辛い人は「代理人」

「人生会議」 にて、人生の最終段階の医療やケアについてお話をしよう という推奨が日本でも始まろうとしています。 将来の医療に対する価値観、目標、ありたい姿を話し、周りの人医療者、ケアする人たちなどチームで情報を共有することで個人と患者を支援す…

親子でちゃんとして逝った 建物への思い

ある方のお父様がお亡くなりになったご様子を伺いました。 お父様、娘様、そして周りの方の協力にしてご本人が望む「自宅で」逝くことができたということだったと感じます。 まず、娘様の行動は次の通りでした。 1)弊社主催のセミナーに参加し情報を収集(…

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは違う透析中止?

残念なニュース。透析中止を望み、撤回したのに同意書通りにそのまま… という流れでしょうか。 headlines.yahoo.co.jp 記述の範囲で疑問視せざるを得ない点が多々あります。 アドバンス・ケア・プランニング(人生会議;ACPとここでは言います)は、 「人生…

亡くなった後の珍しいいい話 整理整頓のタイミングはいつ?

亡くなった後は、相続など様々な手続きがあちこち溜まっていたり、散らかっていることが多いのです。 私自身、もし・・・「明日」命を終えてしまったら、かなりの散らかりようです。 断捨離と片付けを日々行ってはいるものの、なかなか定期的にはできません…

がんと宣告され「誰か助けて」と思ったらこれを読んで欲しい

医者・病院・薬局を選んで、病気でも健康に生きるために https://www.amazon.co.jp/gp/product/4865811818/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02__o00_s00?ie=UTF8&psc=1 表題の書籍名で患医ネット代表 鈴木信行さんによる著書が発刊されました。 生まれてから今…

安楽死…

ニコニコ生放送で1月14日から15日にかけて、安楽死をテーマとした ドキュメンタリー及びディスカッションが企画されているようです。 こちらは15日21時からのディスカッション。 sp.live2.nicovideo.jp ディスカッションのメンバーは下記の4名様の…

落合氏×古市氏の対談 :その後のコメント

私も密かに一筆させていただいた表題の対談@文春オンラインに付いて、 関東圏の在宅医療を担われている悠翔会理事長の佐々木淳先生が クリニックのブログにてコメントされました。 お二人の敬意を示しつつも対談内容で2点は同意しかねるということ。 www.y…

人生の最終段階における医療・ケアを考える1年になりそうです

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 2018年はいくつか「人生最終段階の意思決定」に関わる領域に大変化が起きました。 1>アドバンス・ケア・プランニングの愛称「人生会議」が選ばれたこと。 「人生会議」してみませんか…

TOBIRAカードを作った自分を振り返る②

何枚かあるカードから1枚を選んでめくる という行為。 実はこの行為自体が本人の「決定」によるもの。 更にそこに書かれている言葉について思いをめぐらす。 「子供のころのおやつ」 は、誰しもが楽しくその当時を思い出し、次々と語りだす。 なつかしさと共…

TOBIRAカードを作った自分を振り返る ①

TOBIRAカードを最初作った目的について、自分を振り返る機会をいただきました。 当時から医療・介護の意志決定支援、アドバンスケアプランニングACPの啓蒙を掲げ、 終活のフィールドから関心ある「一般の方」向けに行ってきました。 *********** …

親の介護と「自分の棚卸」=お互いの時間が輝くEnd of Lifeのコツ?

敬老の日。 100歳以上の人口が9月15日時点で6万9785人! 女性:61,454人 男性:8,331人圧巻の女性割合が全体の88%!桁違いに多いとはこのこと。 おばあちゃんの知恵を存分にこれからも私たちに伝えていただきたいな、と思います。*************…

指示の取り違え(潰せ)に感じたこと

某アメフト部の件(もう、関心は減っているとは思いますが) 「潰せ」 という言葉についての双方の解釈の違いが記者会見で見えました。 アメフト部の件の真実は他にお任せしますが。 医療での「医師からの指示」 の取り違いが起こる可能性がある言葉。 DNAR(…

新年度を迎えて 次のステップ

keniku.jp 健育社 ホームページを刷新致しました。 研修事業をお得意様向けにカスタマイズしております。 研修内容は「コミュニケーション」「倫理的思考」が軸になりますが ◆薬剤師としての視点 ◆消費生活アドバイザーとしての「顧客」視点 ◆臨床倫理を学ぶ…

横須賀市 自分らしい最期・リビングウイル作成

1月下旬に在宅医療に関するシンポジウムを開催した神奈川県横須賀市。講師として東近江市永源寺診療所 花戸貴司先生をお迎えし、 「住み慣れた地域で、安心して暮らし続けるために~永源寺の地域まるごとケア~」 というタイトルでのご講演に際し、 医療や介…

【パブコメ】人生の最終段階における医療・ケア決定プロセスGL改定ポイント

人生の最終段階における医療・ケア決定プロセスGL改定ポイント 29日付で改定ポイントへのパブコメが出ました。2月9日まで受け付けとのこと。 <背景> 人生の最終段階における医療については、患者本人のこれまでの人生観や価値観等を、できる限り把握し、繰…

人生の最終段階・どうする?…を書いてつなぐには?柏から報酬まで

生き切るためのエンディングノート 慈恵会医科大学柏病院(千葉、柏市)にて、総合診療部の三浦靖彦先生による 「地域でつなぐアドバンスケアプランニング」に参加させていただきました。 慈恵会医科大学は本院を含め、大学病院としては積極的に人生最終段階…

人生最終段階の医療 普及・啓発の在り方 ①10年以上の旅

連載を開めるワケ 10年以上の重い腰が上がったから 薬剤師、消費生活アドバイザー、医療ライターとして10年以上前から当方活動し続けているテーマ 「医療・介護のフィールドと一般の方との情報ギャップを埋める方策」 「社会全体で少子高齢化・人生最終段階…