2019年より、あるプログラムに参加しています。
深すぎて思考を整理することが大変な時間も多々ありますが充実しています。
そこでは、私の動いているフィールド(医療用医薬品や、薬学、臨床倫理、消費者視点、コミュニケーション)とは違い、工学系・物理化学系の日本のパイオニアの方々からの講義を受ける時間が確保されています。
メンバーの皆様も行動力、思考力、判断力、そして表現力の高い方の集まりでとてもありがたい時間です。機会の感謝とともに深ーく頷いたことを小出しに記します。
「始める前に終わりを考えよ」
電気工学も機械工学も、システムデザインも垣根を飛び超えるように過ごし今も現役の80歳の先生。明記はしませんが、我が思考領域からは超越しています。
その先生の言葉で出てきた「捨てることまで考える設計」。
廃棄物のリサイクルは身近になっていますが、地球規模で工業製品を「捨てる」ことまで本気で考え尽くされているものはどれだけあるのでしょうか。
だから、今でもゴミ問題があるのでしょうね。
毎日の生活の中で少しでも気にする必要がありそうですね。
さらに、システム・製品をデザインしていく上でも大事な言葉が出てきました。
「ユーザーの要求に始まり、ユーザーの満足(検証)に終わる」
ものを作る時の本筋ですね。
そりゃ当たり前、と思われるかもしれませんが、実はあまりそうなっているとも言い難い事実。
学問の細分化・分断化、企業組織では業務分担別で「担当外ですから」とされてしまうなど、
そこに一貫性を持たせて到達するにはプロジェクトマネジメントなどの隙間を埋めたり、ゴールシェアしたりする人たちが必要です。
専門の方達は、目の前の業務に埋没すると、時折「何のためにやってるんだろうか」と思う一瞬がありますよね。
それをなくす仕掛けはとても大切なのだろうと思う。
度々言い続けないと見えなくなる部分でもあり、そもそも目指すものを可視化させておくこと。
以外に重要です。
ユーザーが何を望み、どういうものが満足いく成果物なのか
がデザインできていること。
ここからは私が思うこと・伝える上で、行動するための追加ですが、
「ユーザーにどんな良い変化をもたらすのか」
「その変化をみて、その先の社会で誰がどのようになっていって欲しいのか」
を想起させないと、いけないのだろうな、と思います。
夢物語なのでしょうか。
製品づくり・ものづくりって何故やってるのでしょうかね。
少しでもそれに一歩近づけられるかじゃないのでしょうかね。
何のため?
これからやっていきたいことは自然・環境への取り組みばかり
工学研究、システム、教育、マネジメントまで分野を広げた先生のこれからの課題
という資料では、自然環境への取り組みばかりでした。
今まで先生が過ごしてきた戦後以降は、ラッキーだったとおっしゃられました。
だからこそ次々と自然環境に対して好循環を作っていきたいという言葉は、一緒に聞いていた若い人たちよりも力強く、そして、先生の長年のご略歴のプロセスから行き着いた課題は私自身もとても参考になりました。
元気な秘訣?自分で税金を払う!
先生の口から驚くべき言葉を伺いました。
未来を作り上げるためにも、税金を私は払い続ける。
現役でバリバリと働き続けるということです。
久しぶりに出会った、「本物」。
逆に元気をいただいたアラフィフでした。