なんだろう。このリラックスする空気。
前回銀木犀にお伺いしたのは2017年春、ドタバタと伺った時にも感じた。
いわゆる高齢者施設とは言わない世界がここには存在する。
街の人たちが集い、笑う、そして自由に遊び、学び、話す「住まい」「基地」。
銀木犀には必ず「人が集まってくる」が自然に起きてしまう仕掛けがある。
まずこちら。
5月17日にオープンし1ヶ月の「恋する豚研究所LUNCH TABLE 船橋夏見店」
こちらは銀木犀の入り口にある。
銀木犀の取材を目的としたOさま以外は、どちらかといえば
こちらの「恋する豚しゃぶ」を食べに出かけてきた感じです。
11時オープンの前にはすでに2名の女性が並んでいました。
そしてかなりの数の20代の「若い男性」。
ここに「高齢者向け住宅」があるとは初見では想像がつかない。
若い男性たちはIT企業の職員の方達。
1Fのフリースペースで「会議」を開催するためにお見えでした。
この状態を作っていることそのものがすごい。
1Fスペースの快適さは、新しいシェアオフィスの雰囲気も似ている。
ここは、「街」へ解放しており、誰でもある程度の時間自由に利用ができるという贅沢な場となっています。
(自転車圏内にあればヘビーユーザー間違いなし)
そして、オープンと同時に店内へ。
豚さんが出迎え 食材調味料の数々
これがその恋豚しゃぶしゃぶランチ(1280円) 野菜は旬野菜で
メニューの一部はこんな感じ。
美味しくいただきました。新鮮な野菜たちと共に。
左前より、今回取材でお越しの小野先生、
元ちゃんハウスの西村様、冨田医院のさつき先生、
浅野医院の黒田先生
皆 大満足。
恋豚の厨房は、銀木犀の入居様の食事提供の場所と繋がっています。
そして、銀木犀の方達が自分の自由な時間に食事を取っています。
こちらは入居者の方達が食べる場所(別に分けてもいない感覚だけど)。
恋豚とが繋がり解放できるように設計。
事務所などがある入り口側には駄菓子屋さん。
学校が終わるとそこに子供達が集まってくる。
建屋の立地から設計されている。子供達の導線にある銀木犀は、ママ世代を惹きつけ、子供を惹きつけ、そして、大先輩として住まう方達は彼らと接することで、街の一人となる。
「いずれ、入居の方が駄菓子屋さんを手伝ってくれると思いますね。」
この場には契約はない。住まう仲間同士が助け合っているというだけ。
この仕掛け自体をデザインしている事がシルバーウッドさんの「住まい」「街」の小宇宙であり哲学・美学。
私は世代違いで知らなかったヤッターメンを購入。
もちろん住まう家も居心地がいい。
解放的な1Fの空間。フロアをタイルと木目で分けただけでなんとなくその場の気分が変わりますね。
噂のヒノキ風呂と普通のお風呂と両方ありますが、どちらが人気かは明確。
みんなのオープンキッチン。自然に皆が腰掛けて語りあう状態に。
自らが住まうイメージを妄想しているような場面も。
大下様ありがとうございました。
取材でカメラに必死の小野様
以前、ある「超」高級有料老人ホームで感じた違和感があった。
「生活感が見えない」
関わるきっかけさえも見えないある意味「完璧な」ホスピタリティー。
ホテルのラグジュアリーさはあれど、暮らしとは違う感じ。
そこに入りたいか、といえば、「毎日はいやだ」
である。仮にそれがいいというならば、他に「社会」「コミュニティ」を持っている人ではないだろうか。
前回取材させていただいた時から2年が経ち、
社会の関心が別の角度からも高くなってきたように思う。
週刊エコノミスト 2017年7月4日号 - 週刊エコノミスト
株)シルバーウッドさんの作り出すものは「幸せに生きる」の空間哲学そのもの。
設計に本当に感動させられます。
たくさんの子供たちや住まう人たちがここに集まる姿が目に浮かびます。
笑顔とともに。
株)シルバーウッド:http://www.silverwood.co.jp/
銀木犀:http://www.ginmokusei.net/