こちらの書籍は、「幸福学」で知られる前野隆司先生(慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究所)が書かれたものです。
「死」の現象を「怖い」という感情にさせる背景を生物学的に解釈していきます。
あまり簡単に言ってしまってはいけないのですが。
生物が「生きる」を維持するために、恐怖や不安、痛みなどがあるから
ということだそうです。深く納得。
つまり、怖くて当たり前なのであって、うまく付き合うということに
なるのかな、と思っています。
怖くて当たり前。次はどう考えるか、なんですね。
前野先生が「幸せ」についての研究をしていると同時にこうした書籍を書かれていることに驚きました。
死に向き合っていることにも感銘し、かつ、思想的な方向ではなく生物学的な現象から紐解いていきます。
私がずっとうまく言えなかった言葉がここに全て出てきていました。
2019年に出会った書籍ですが、
幸福を語る前にこちら側を読むと、幸福学という学問を学ぶ前提になると思っています。
霊魂や脳科学から解明する 人はなぜ「死ぬのが怖い」のか (講談社+α文庫)
- 作者: 前野隆司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/08/18
- メディア: 文庫
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