うっかりドーピングをなくしたい
「ドーピングをしない、させない」ための知識と行動を広めたい。
その思いを託したカードゲーム。
ドーピングガーディアン!
第2回体験会開催にあたり、当方もスタッフとして協力致しました。
【集合メンバーは?】
今回は全国の薬剤師14名が今回集まりました。また、小学校教諭、メディア系の方もご参加くださいました。
そして!急遽 薬剤師の活躍を叱咤激励してくださるフリーアナウンサー町亞聖さん。
快く会場をお貸しいただきました、調剤マシーンや電子カルテデータベースの販売で薬局を支える企業、(株)タカゾノ様の社員様もこのゲームに参加です。
【ドーピングをしない、させないために】
初めは「日本一のドーピング薬剤師」である 遠藤敦様のミニセミナー。
ドーピングの現状とスポーツファーマシストの役割として、
遠藤さんが数々受ける講演や薬学部教育の中でどのようなコンテンツでドーピングの現状、情報を提供しているのか、スポーツファーマシストとしてこれから何を行動に移し、社会へ発信していくのか、というテーマでお話されました。
ちょっと怖い話(筋肉増強剤の…●●●?)もあり、アスリートの置かれた状況が実は「依存症」や「強迫観念」の一種でもあることに気付かされます。
丁度、身体形成の二次性徴の時期にトップアスリート達の過酷な競争が始まるため、
心と体のの健康管理の究極な場でもあります。こんな記事も出ていますね。
10代女子アスリートの「軽量化戦略」はこんなに危ない !~五輪メダリストの指導者が語る弊害と対策(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
【スポーツの感動はどこからくるのか】
あの感動は…「スポーツマンシップ」。
「フェア」に戦うという環境があってのこと。
心と身体ともにスポーツマンシップを保った上での参加あってのこと。
その中でも…知らず知らずに飲んだ風邪薬の中の成分でドーピングを犯してしまうなんてことがあるわけです。
それはあまりにも…悲しすぎます。
そうしたスポーツマンの1人として身体と薬、サプリと向き合えるゲーム
がこのドーピングガーディアンなのです。
【体験することこそ一番】
「ルールは体験で知ることが一番!」ということで島田さんの号令にてスタート!
参加者はアスリート。手札には
●得点を地道に重ねるトレーニング系
●トレーニングに掛け合わせて使うと強くなれるサプリメント系
●スポーツにつきものの病気・ケガ系
●病気・ケガを治すお薬系
があります。
これらを使って、手札4枚をベースに目の前に置かれたカードの合計点数で勝負が決まります。
そして、アスリートの目前に隠されている5枚のカード。
いわゆる「禁止成分」の入った薬やサプリメントの形(カプセルや粉薬、塗り薬など)です。
「ドーピングガーディアン」
のカードによって5枚のうち2枚だけ、禁止成分を確認できます。
全てを知らない中で、怪我のために薬を使用したり、体を強めながら、点数をいかに上げて1位を目指すか、というゲーム。
最後に合計点数を発表し、そのあとに禁止成分が公表されます。
つまり、その5枚に含まれている何かを使ってしまっていたら、トップでも失格となります。
微妙な駆け引き、知らないながらも使ってしまう「使っちゃえ!」という感覚
などなど、楽しく体験できました。
【日頃はどのように患者さんにお話しするのですか?】
薬局での薬受け渡しの場面で、その人が大きな大会に出るようなスポーツアスリートかどうかをどう知るのだろうか。
私は常に疑問に思っていました。
近隣にスポーツが盛んな高校があるという調剤薬局の先生。
年齢や体格など、そして処方も気にしながら、
「何かスポーツやっていて、大会とかに出ますか?」
と聞くそうです。
実はこの会話は至難の技。自己申告が一番ありがたいはず。
啓蒙や意識がない限り、自己申告はなされません。
自己管理、そして水際で抑える、質問や相談に応じる薬剤師さんの役割とその関係性がとても大切ですね。
スポーツファーマシスとは全国に約8000人いますので、調剤薬局、ドラッグストアで質問すると、調べて連絡したり詳しい人を紹介してくださったりします。
近くにそんな人がどこにいるのか、ぜひ調べてみてください。
次は北海道は美瑛にて、体験会が開催されます。