先週行われた「モダンホスピタルショー2019@東京ビックサイト」での展示で多く見られたのは「働き方改革」という言葉でした。
そして、現在、次々と医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフティングに関するヒアリング結果の各所轄学会等から提出されています。
6月から始まり明日26日は第3回目。
各団体様からの提出内容が非常に特徴あるものになっています。
読み応えがあってこれを一体どう調整していくのかと思う。
何れにしても、2020年春には何かが起こるということですね。
医師会からは、法を基に「医師の監督下でのシフティング」という前提が述べられています。
そして明日26日の資料では、看護師さんたちの業務について看護協会様からの提案。
ここ数年の間、看護師補助さんと看護師さんとの業務についてはタスクシフティングが実際行われてきました。
この先は医師の指導の下でできることを挙げられていますが、そもそも12年前にシフトが求められている事項が他の医療従事者へシフトしきれていないことも提示されており、まずはそこを全てシフトしてから、と示されていることも大事なことです。
そして薬剤師さんの業務については、医師からシフト可能とされていますが
ここで重要なのはやはり、
患者さんの疾病情報を知るルートが重要
ということではないかと思います。処方箋だけで疾患の推論をするのではなく、診断あって治療あり、なのですから、そこを知る「正式なルート」がないままシフティングは
しないで欲しいと願っています。
また、事務的な業務についての洗い出しができておらず、「業務の移管先」などが「該当なし」となっています。
なし?
タスクが増えるということは人数を増やしたり効率を上げる必要があるのですが、
どのように影響するのでしょうか。
先日、薬剤師は病院実習を強化するようなお話が出ていましたが、
その背景にはタスクシフティングの影響があるのですね。
日本産科婦人科学会の先生たちの提案は、助産師さんとのシフティングがうまく行けばいいなと思った次第です。しかし、そもそもの医師の人数が減少しているので
共に助け合おうという姿勢がとても出ている気がします。
私見ばかりですけれど、読み応えありますのでぜひご覧ください。
また、その前にやっておきたいことはどんどん進めておきたいところですね。