最近は、e-learningだのもろもろの技術によって学べる環境になっていますが
「ある」「与える」
状態は、もうお腹いっぱい。
そこへ向かう行動を呼ぶ「心を動かす」ことが必要な時代。
20代の頃、OJTで学んだ時を思い出すと
実技(ビジネス文書や医療特有?の礼節など)はMさん
コンサルティングの「箱」、要点整理のプロセスやロジック押しとスピードはSさん
文章の組み立てや研修資料の制作に身体を張って助けていただいたNさん
などなど
沢山OJTの学びで浮かんできますが、もう一人心に残る教えをしてくださった方として
「なぜ」
を投げかけてくださったHさん。
「ハンセン氏病はもう解決されている感染症なのに、今でもハンセン病の療養施設が残っているのを知っているか?それはなぜかわかるか?」
「なぜお菓子屋さんが抗生物質売るようになったか知ってるか?」
「●●先生がなぜこの道を選んで今こんな研究に至っているかわかるか?」
という言葉を投げかけてくださり
そりゃすぐにわからないので、
「わかりません…が●●だからですか?」
などとした対話の後に、
「それはね、・・・・」
と私のペースを掴んでから話してくださいました。
内容は「歴史」や「背景」
が多かったように思います。
仕事で「なんでこんなことやらなきゃなんないの?」
という事であっても、こうした背景を知ることで手前の仕事がその中のどこに位置し、何を生み出し、何に影響を与えていくかが見えてきます。
(おこがましいな)
というよりも、自分の中で腑に落とせる、納得できる、と言えばもっと正しい表現でしょうか。
40代、50代の管理職や経営者は、実務ももちろん必要なのですが
今はそれこそGoogle先生に負けてしまいます。
この「歴史」や「背景」を生の現場の声で伝える事が一番大事な職務なのではないかと思います。
それも、「なぜ」
という言葉を相手に投げかけたりしながら。
一定の時間を置いて。
(一方的は、ウザがられる)
(毎日もウザがられる)
今、どのくらいいるのかな…。
この言葉がかけられる人は。
だから、、、環境は整っても、
「人」は大事。
「言葉」は大事。
「対話」は大事。
沢山の方の教えに改めて感謝。
トマ・ピケティの「21世紀の資本」は私に手に入ったら台の代わり(笑)
注)文と写真とは関係ありません…