医療・介護の鍵diary

健育社代表がガツガツほのぼの医療介護を語るページ

オンライン診療はジックリ育てる? 30代の意見とアーリーアダプター次第

実は…このブログ原稿はずっと「お蔵入り」していました。

3月のオンライン診療の内容が固まってきたときでした。せっかくなので修正しましたが、ほぼ新規に書き直しているくらいの状態に(笑)。

 

オンライン診療を期待していた業界側の一部にとっては、がっかりする診療報酬改定内容でした。

そこから、3か月になろうとしており…実はじわじわと別の場での必要性などが

議論されてきたりと、今年は診療報酬をきっかけに、重いトビラが少し開いてきた感じです。

(…が、体力が要ります)

 

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率直な感想…

オンライン診療アプリを展開なさっている株)インテグリティ・ヘルスケア 主催の

オンライン診療の「実際」と「これから」を語りつくす特別セミナー

に、3月に参加させていただきました。

主催者 が販売されているオンライン診療アプリ 「YaDOC」はこちら。

 

www.yadoc.jp

 

ビジネスフィールドではZoomの使い勝手の良さ(映像ほか、録音録画、データを画面化)で浸透してきていますし、あっという間にその他様々なサービスは拡大しています。

その時、「別にZoomの機能をもらえばいいのに…」と思ったりしたのが私の率直な感想です。UI,UXなどはそれはその道のプロに任せた方がいいのではという考え。

(すみません)

問題はガイドライン準拠

診療報酬・電カルとの関連性

という、特別な問題の箇所だったのではないかと思います。

 

●導入に向けての課題

1)「やること」「用意すること」の克服

⇒こちら、医療機関のように、日々の診療と並行しながら導入するにはそれなりの時間と体力(事業体としての)が必要です。当たり前ですが、ゆっくり時間を割くにはそれなりの覚悟が必要です。

 

2)「慣れ」の問題

医療機関での診療の流れを誰がどう変えていくのか

紙での書類のやりとり、FAXでのやりとり、この文化を変えるには

使う側の意識変革が非常に重要です。道具の入れ替えの意識を高めたいですね。

そのためには、「アーリーアダプター」となる

20代、30代の意見を吸い上げ、改善を継続できる医療機関が先んじると思います。

(どれほどあるのでしょう…)

 

3)「患者さん側の操作性、通信問題」

実はここが一番の問題かもしれません。

受診者の多くは高齢者でありデジタルネイティブではありません。

でも、医療従事者ほか関連者が操作できれば良いという環境ならば、すぐ作れるのではないでしょうか。

 

そして…もっともっと上記の裏側の課題の大本営 

営利企業ではおこりえない「国民皆保険

社会保障制度の1つという視点があり、そこをどうしても越えられない。

⇒技術革新や変化に追いつけない

エビデンスはどうなんだ、うんぬん

⇒遅れる

 

営利企業であれば、生き残るために変革を続けなければなりません。

しかし、上記の事態があるために後手になってしまうという事態。

 

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<利点>

1.待ち時間

2.誰でもどこでも

3.アドヒアランス

 

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これを満たすための診療報酬導入については、

●ソフト面(運用)の課題

●事例ごとに対応・相談しながら解決策を見出せるような風土

 

こうした風通しよい組織を創り出すことにチャレンジしている医療機関様の声を少しでも吸い上げていきたいと思います。

 

 

 

医療資源が限られる中、効率よく進められるところは進める

柔軟性ある制度の仕組みがこの先の10年、20年の社会の変化に求められます。

変化に対応できる医療・介護の仕組みはデバイスだけではなく人にも求められますね。

 

変化に敏感で、活躍の力みなぎる30代の声が私は最大のヒントなのではないかと

思っています。