医療・介護の鍵diary

健育社代表がガツガツほのぼの医療介護を語るページ

男性の「社会」に対する思考停止について ダイバーシティの障壁

ずっと貯めてきたこと、かつ、悶々としていた事です。

ある男性との話です。

 

介護経験があるとのことで伺ってみると、

ー時間を切り盛りして

社会福祉サービスを沢山活用して

ー預けられる場所を探し、あちこち預けて、退院したらまた次を考えて

仕事に支障がないように過ごしてきた。

例えば、出社を1時間遅らせて…。など。

とのことでした。

また、 

●介護休暇とか取得するなとどいう甘い気持ちでは企業は務まらない、

●そういう気概を持てなければ両立なんてできるものではない。

 

というお考えでした。

そこで、聞いてみました。

 

「では、あなたがそうなった時はあちこち預けられて、

あちこちに世話になって過ごすおつもりなのですか。」

 

と。

 

すると

「だから健康を一番に気を付けている」

と。

 

……。

 

健康に気を使っても、人は老いて、何かとできなくなっていき、

人の手を借りたり、助けていただいたりしながら生きていく…のに。

健康寿命「日常生活に支障なく生活できる状態」は72~74歳。その後は

皆、なんらかの手助けを得ながら暮らしています。

健康な生活送れる「健康寿命」は男性72・14歳、女性74・79歳 厚労省公表 男性トップは山梨、女性は愛知 - 産経ニュース

 

介護した経験があるのに、自分がそうなっていくことを考えない

ということってどういうことなんだろう。

 

考えないのかな。

考えられないのかな。

考えたくないのかな。

 

考えたところでどうにもならないとでも?

 

自分だったら…という事ってあまり考えるに至らないのかな。

 

「就労」についても思考停止している。

どれだけの人口比率で生産人口が減少するのか、数時間でも働ける社会を

作り上げる必要があるのに、根性だけでは乗り越えられないのに。

 

考えられないのか、変えられないのか。

久しぶりにむかむか、もやもやしました。

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今、日本プライマリケア連合学会が三重で行われており…。お伊勢様の写真で。