医療・介護の鍵diary

健育社代表がガツガツほのぼの医療介護を語るページ

指示の取り違え(潰せ)に感じたこと

某アメフト部の件(もう、関心は減っているとは思いますが)

 

「潰せ」

 

という言葉についての双方の解釈の違いが記者会見で見えました。

アメフト部の件の真実は他にお任せしますが。

 

医療での「医師からの指示」

の取り違いが起こる可能性がある言葉。

 

DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)

蘇生の可能性が低いため心肺蘇生を試みない

 

あるいは、「尊厳死」「延命治療」も。

 

尊厳ある死

は何をもって尊厳なのか、

これは主体者が捉えている意味であって、同じ言葉でもその範囲や

その幅や、内容、様々です。

 

また、

 

延命治療

という言葉についても、医学的知識や体験などに基づくため

どのような時のどのような治療

という事に相違が起こる可能性があります。

 

いわゆる「言葉の一人歩き」。

 

アドバンスケアプランニングを行うとき、「自分が考えていることと同じ意味なのか」

ということを意識することがとても大切です。

倫理カンファレンスで多職種と対話する時、その職種の文化や介入の視点が異なります。異なるからこそ、この意識づけ、意味づけが非常に重要です。

 

このすり合わせこそ対話が持つ力、

互いに言葉で自分の視点を持ち出し持合い、視点を見渡す。

 

そんな事を考えながら過ごしました。