医療・介護の鍵diary

健育社代表がガツガツほのぼの医療介護を語るページ

オンライン診療でわかった本末転倒なこと

オンライン診療は「診療報酬」の中では思いのほか縮小されてしまいましたが

逆に言えば自由診療の世界ではかなり幅広い方策がありそうです。

 

先日、あるオンライン診療用アプリ開発企業様の説明会に参加させていただき、

患者さんからの感想が話されました。

なんと

「オンラインは対面に比べて、画面で先生がこちらを向いて、話して、診てくれているからいい」

だそう(N=1)。

 

……。

 

今の診療を見直す言葉のように感じませんか。

 

そう。沢山待合室で待って、たった数分の診察が多い中、先生は電子カルテ入力のために、大方PCへ身体を向けています。

 

そうじゃない

 

とおっしゃる先生もおられることと思いますし、工夫もなさっているとは思いますが、

オンラインでは「思いきり」先生の顔が映し出されますから、患者さんを「見つめている」のです。

でもこれ、先生が見つめているのは、なんと「カメラ」。

 

何と皮肉なものです。

今こそ、「対面診療で大切にしてほしいこと」

を先生たちにお考えいただけたらな、と思うのです。