医療・介護の鍵diary

健育社代表がガツガツほのぼの医療介護を語るページ

ボヘミアン・ラプソディーからAIDsを振り返る

映画 ボヘミアン・ラプソディー効果がテレビやラジオで凄い再生回数をあげていますね(体験的に感じているだけでは無いと思う、ここは調べません。笑)

自分の脳内再生回数もQueen増加中…。

 

そして11月25日はそのフレディ・マーキュリーさんの命日だったようですね。

医療業界ではこの時期に話題をさらっていた疾患。AIDS。

お亡くなりになった1991年当時のAIDSはまさに危険な臭いしかない不治の病でした。

それも、血液・体液による媒介のため、

※ 血液成分の点滴による医原性のもの

※ 性行為による体液感染

との2本立てでした。

とくに増加をみせたのは1対多数の感染源としてゲイ、ホモセクシャルの社会。

これにより様々な偏見が一層広がりました。

 

まず、医原性のものにおいては、献血ベースでの検査が導入され、そのルートリスクはなくなったと言ってよいでしょう。

しかし、後者は秘密性が高くじわじわと広がりを見せ続けました。

 

日本におけるHIV感染患者、AIDS発症患者数は累計27,000人を越えました。(2016年)

世界では3670万人、年間新規患者数180万人、100万人が年間死亡。

 

日本では年間1500人が新規感染あるいはAIDs発症していてまだまだ克服するまでには到っていません。

(出典国立感染症研究所

 

治療薬の発展により継続治療で十分に人生を全うできるまでに

フレディが亡くなってから27年がたったいまでは、原因Virusをどれだけ静観状態にするかというところまできています。

ただし、適切な治療を継続し続ける必要があります。なかなか毎日薬を飲み続けることが難しく、現在では治療の継続、その人たちのQOL向上、適切な知識からこれ以上感染者を増やさないことに力が注がれています。

また、生活者としての偏見をなくすこともそのひとつです。

 気になること

日本人の感染ルートについて、在住アフリカ人との性交渉などが報告されており、あらゆるルート(と言っていいと思う)ありです。

気になっていることは「アルバイト」としてパパ活などと言って簡単に性交渉に手を出しそうなJKや女子大生がいそうなこと。

数時間食事を見知らぬオジさまと過ごして●万円。

食事だけならいいかもしれない?ですが。

日本では長年HIV感染症の新規登録が1000人を超えたままです。

梅毒患者の増加も不気味すぎますが、海外渡航者の増加が見込まれる中、学校、社会全体で性教育についても見つめ直す時期かと思っています。

(おじさん教育も必要?)

 

そして、 12月1日は世界エイズデー

今、フレディが生きていたならば、きっと多くの夢と希望を与えていたのでしょうね。 

TOBIRAカードを作った自分を振り返る②

何枚かあるカードから1枚を選んでめくる という行為。

実はこの行為自体が本人の「決定」によるもの。

 

更にそこに書かれている言葉について思いをめぐらす。

 

「子供のころのおやつ」

 

は、誰しもが楽しくその当時を思い出し、次々と語りだす。

なつかしさと共に時代背景、子供時代の様子がそこここに出る。

語る時の皆さんの顔には笑顔が必ずある。

 

周りの方たちのおやつにも耳を傾ける力が強い。

無関心で通らず、聞く側も真剣だ。

なぜだろう。

 

何よりも楽しみで何よりもおいしくて、懐かしい。

 

その周りの風景。仲間。家族。そして自分のワクワクする気持ち。

 

こうした昔の記憶、今までの一つ一つのイベントに対しての記憶。

全てが全て心を動かす。

人生最終段階まで。

*************

人生最終段階にこうした幸せな思考が継続できれば、

幸せな瞬間を思い起こせるように5感を刺激できれば、

その人の時の流れを幸せにできる。

 

たとえ、体が動かなくても、息さえしていれば香ることができるだろう。

肌に触れれば感じることだろう。

 

それを目指したのです…。

でもまだそれをうまくご利用いただいているところは少ないな…。

 

とほほ。

tobira.s

 

 

TOBIRAカードを作った自分を振り返る ①

TOBIRAカードを最初作った目的について、自分を振り返る機会をいただきました。

当時から医療・介護の意志決定支援、アドバンスケアプランニングACPの啓蒙を掲げ、

終活のフィールドから関心ある「一般の方」向けに行ってきました。

 

*********** 

突然、命にかかわる病気を目の前にして、ショックを隠せない。

藁をもつかみたい、医療の方たちに「何とか助けて欲しい」

という気持ち。

 

「大丈夫だよ」と本当は言って欲しい。

 

という心細い中…。

なのに。

 

残酷にも

医療で「人生の最終段階」の意思を求められる 

 

 

この流れはいよいよ加速度的になってきた。

なぜなら「診療報酬」に絡んできたから。

 そうなるだろうと思っていたがあまりにも突然だったし、

医療従事者さん達、特に急性期病院の「命を救う側」が

我も我もと学び始めた。

 

世の中お金だね。

 

と思う瞬間だった。非常に残念でもある。

 

でも、1つ考えて欲しい。

必要であることは私自身理解しているし、だからこそ、経営上赤字分野であるけれど取り組んでいる。

 

ただ・・・それは患者志向ですか? 

 

急性期医療で、決まった入院期間から退院するときにそのタイミングで行う事って

どうなの?

ようやく回復して、退院して行くとき、がんばればなんとかなる

と思いたいときに。

どうなの?

逆にそれを言われたら。

どうなの?

 

医療側からでは、三行半になってしまう。

 

 

だから、どうするかもっと前から、元気な時に少しでも関心を持って考えてみて。

医療は今どんな状態かを知ってみて。自分のこととして少し考えてみて。

 

という事をお伝えしていくと、

 

いかに、息を引き取るまで「生きる」のか、を見つめてみましょう。

やりきる、いききる

 

ということになります。

 

結果的にはその人がその人らしく生き続けられるかに依存するのです。

 

すると、「その人らしさ」は、何?

 

医療・介護の専門家に聞いたって出てくるはずはない。

 

その人じゃないから(笑)。

 

でも、命を終わろうとするとき、接点が極大化するのは医療・介護の人たちばかり。

つまり、自分のことをどう伝えるかによるのです。

 

…がしかし。

自分の事を伝えられているか、もう、話すのもどうも面倒だし、知っててよー、

なんて思ってしまう高齢者の方は多かったように思います。

でもね。

 

無理。

 

ほんと、無理。

驚くばかり時空の出来事を捉える場所が違うのです。人・年齢・経験・環境によって。

 

 

 

ー医療や介護は「本人が軸になり」「周りの人たちとともに」暮らす生活を

専門的に「生活の中で」サポートする

 

ということになります。

その時に知っていると良い事が このカードの

「なげかけ」

に詰まっているのです。

 

すると、この投げかけにより起こる様々な副次的な効果が沢山でてきました。

(次は副次的効果…)

tobira.shop

 

 

 

 

IT環境いろいろ

グローバル企業に訪問すると

最新のIT技術を使ったシステムに沢山出会う。

 

出入り口から始まり、会議室の予約システム、

会議室には必ずモニターが設置され、テレカン、ビデカンがすぐできる状態。

Wifi 環境が整い、HDMIがつながればPC一台、あるいはタブレット端末のみでも

大丈夫な世界

(まだそれだけでは怖いのでそれができていないが)。

 

しかし、かたや一歩外に出るとまだまだしばらく使うぞ!という

VGA端末からのプロジェクターなどなど。

 

様々な環境があり、生活があるものだ。

両方行き来しているからわかること。

この開きがいよいよ大きくなるな…。

f:id:kunieikuken:20181106110558j:plain

SanFrancisco

心を動かすOJT(On the Job Training)とは 経験談

最近は、e-learningだのもろもろの技術によって学べる環境になっていますが

「ある」「与える」

状態は、もうお腹いっぱい。

そこへ向かう行動を呼ぶ「心を動かす」ことが必要な時代。

 

20代の頃、OJTで学んだ時を思い出すと

実技(ビジネス文書や医療特有?の礼節など)はMさん

コンサルティングの「箱」、要点整理のプロセスやロジック押しとスピードはSさん

文章の組み立てや研修資料の制作に身体を張って助けていただいたNさん

などなど

沢山OJTの学びで浮かんできますが、もう一人心に残る教えをしてくださった方として

「なぜ」

を投げかけてくださったHさん。

 

ハンセン氏病はもう解決されている感染症なのに、今でもハンセン病の療養施設が残っているのを知っているか?それはなぜかわかるか?」

「なぜお菓子屋さんが抗生物質売るようになったか知ってるか?」

「●●先生がなぜこの道を選んで今こんな研究に至っているかわかるか?」

 

という言葉を投げかけてくださり

そりゃすぐにわからないので、

「わかりません…が●●だからですか?」

などとした対話の後に、

「それはね、・・・・」

と私のペースを掴んでから話してくださいました。

 

内容は「歴史」や「背景」

 

が多かったように思います。

 

仕事で「なんでこんなことやらなきゃなんないの?」

という事であっても、こうした背景を知ることで手前の仕事がその中のどこに位置し、何を生み出し、何に影響を与えていくかが見えてきます。

 

(おこがましいな)

 

というよりも、自分の中で腑に落とせる、納得できる、と言えばもっと正しい表現でしょうか。

 

40代、50代の管理職や経営者は、実務ももちろん必要なのですが

今はそれこそGoogle先生に負けてしまいます。

この「歴史」や「背景」を生の現場の声で伝える事が一番大事な職務なのではないかと思います。

それも、「なぜ」

という言葉を相手に投げかけたりしながら。

一定の時間を置いて。

 

(一方的は、ウザがられる)

(毎日もウザがられる)

 

今、どのくらいいるのかな…。

この言葉がかけられる人は。

 

だから、、、環境は整っても、

「人」は大事。

「言葉」は大事。

「対話」は大事。

沢山の方の教えに改めて感謝。

トマ・ピケティの「21世紀の資本」は私に手に入ったら台の代わり(笑)

注)文と写真とは関係ありません…

 

健康経営って?「社員の退職後」を支援できること?…仕事で出会う医療機関トップ層の声から

この数年間で連続してシリーズもので医療機関経営層にインタビューを行う仕事の機会をいただいています。その中でいくつかの「深い」言葉を1つ。

 

■健康への取り組み…身体的なことは「退職後」

民間企業の福利厚生の一環として企業社員の健診もろもろを受け入れている医療機関でのお話。

健康保険組合を通じ、社員の健康(健康診断などの身体的な事やメンタルケア)をしっかりと企画し実践している様子は過去から知っていた。先進的な取り組みも含めたまさに一歩先にいく企業が経営に入る医療機関でした。

私が、社員に還元していることを賞賛したところ…。

「現役社員のほとんどはメンタルケア中心で十分」

「むしろコストの無駄にも値する可能性さえ」

「必要なのは退職後」

という返答が。バッサリと出てきた。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/kiso26_teisei_3.pdf

H26年度 年齢階級別1人あたりの医療費

 

はい。その通りです。

75歳以上からうなぎのぼりに医療費。

当然と言えば当然。

 

では、企業が社員に対する健康管理について何をすればいいのでしょうね…。

今、健康経営が盛んに取り上げられ、大企業500社が認定され、中小企業10000社へすそ野が広がりつつあります。

ちょっと今この「ずれ」を「ずれていないような未来づくり」

として、企業が何を提供すればいいのか。

そもそも、会社が考える・提供するものではない、という考えもありますが、今の医療制度を見ると、保険料を大きく賄っているのは健康保険組合なので、そうも言ってられない…。

 

健康の定義を考えてみると…。

(当方の講座 医療に効くエンディングノート2018より)

f:id:kunieikuken:20181101085855p:plain

1人1人が考えていく機運が高まりつつあり、嬉しいですが、それが良い流れの一歩と思いつつ、変なところに進んで欲しくないとも思っています…。

 

ちょっとまとまりつきませんが次のとおり。

 

●企業の健康経営・過度な健診はどうなんだろうか?

●企業が健康経営を考えるときに何をすればいいのか。

●健康の定義を見直し、企業ができること、個人ができること

個人へ提供・還元すること、社会へ提供・還元すること

を考え続け、実践し続けること

に集約されるのではと思っています。

 

医薬品副作用被害救済制度の特設サイト

新たに更新されたということで掲載します。

日本では厚生労働省が承認し、適切に使用された医薬品において副作用が認められた時、副作用による障害などに対して救済される制度があります。

保険外や勝手な利用ではない場合に適用されます。

 

「医薬品副作用被害救済制度」(特設サイト)はこちら

 

医薬品副作用被害救済制度

「医療関係者の皆様へ」はこちら
https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/general04.html

 

動画のほうが楽にわかって好きな人は ↓ 

CM動画 - 医薬品副作用被害救済制度